私の見える/見えない

私は

子どもの頃から目が見えにくく

それは

視力が弱いのではなく

ピントが合わない感じでした。

 

表現しづらい

「過ごしにくさ」を抱えていました。

 

視力検査は、だいぶ大きくなるまで

引っかかりませんでした。

 

ピントが合わないこともあってか

視力は徐々に落ちていきましたが

 

「見えている」のではなく

「こんな感じかな」で

過ごせていたから。

 

私にとっては

それが当たり前で

「見える」「見えない」の

境界線は

「感じる」で埋めていました。

 

中学生になるくらいから

眼鏡をかける様になり

それからはずっと眼鏡がないと

生活出来なくなりました。

 

眼鏡生活は長いけど

まだまだ発見はあって

去年

眼鏡を新調した時に

初めて知った事実がありました。

 

同じように作った眼鏡でも

見えやすいもの

見えにくいものがあるのは何故?

と、問いかけると

 

気づかない様な若干の斜視があり

微調整していないレンズでは

見えるはずの度数の眼鏡でも

見えないことがあるのでしょう

とのことでした。

 

驚きました。

長年の不快感はこれか、と。

 

眼鏡を作る時の微調整。

以前は資格がないと

対応が出来ない部分があったそうですが

今は機械化したことも相まって

資格は緩和されたとか。

(耳にしたことで正確なことではありません)

 

それに、今はネットでも

眼鏡が買える時代。

微調整については、注意事項として記載があったりするとはいえ

すごい時代になりましたね。

 

それにしても

眼鏡そのものの機能ではなく

測定の時点での微調整が

私の見え方に

こんなにも深く関わっているとは

想像もしなかったことでした。

 

振り返ると

じっくり、見てくださったなぁとか

お話の相性が合うなぁ

と、思った時は

とてもお気に入りの眼鏡になり

 

眼鏡は見え方保証が

大体ついているのですが

その保証期間が終わった頃に

いつの間にかよく外すとか

前のメガネに戻ったとか

そういう時は

作る時に、機械計測のみで

微調整が簡素な感じがしました。

 

でもこれ

「はっきりと」わかるものではなくて

時間をかけて後から、じんわり

あら、ダメなのかも?とか

理由はこれかな~とか

教えて貰ったから

知ってる感じでしかなくて。

 

もっと言えば

行かないとそのメガネ屋さんの

持ってる仕組みはわからないですから。

 

それに

眼鏡を掛けてる人の中でも

非常に細かい調整が要る人は

そこまで沢山いる訳ではないと思います。

 

機械化、効率化で助かった人も居るでしょうし

私が「人の手」「ひと手間」が好きなので現実がそうなってるとも言えるかもしれません。

 

私の「見えにくさ」相変わらず

可視化したり、表現がしにくいですが

今回もヒントを貰いました。

 

それは

レンズのメーカーです。

あっちのメーカーが良ければ

こっちのメーカーが悪いのではなくて

私が「慣れた」レンズのメーカーが

こちら。ということも教わって

 

この敏感な感じ

細かな感じがわかるお店の方に

感謝しました。

 

以前作って貰った眼鏡が

あまりにも良くて。

これは、一年経ってわかるのですが

「疲れにくい」

「元気で居られる」

 

ただ、その調整が施された眼鏡は

1本しか持っておらず

「予備のメガネ」を求めていました。

 

ある日の朝

いつものところに眼鏡が無くて

家族みんなに探して貰ったことがきっかけで

やっぱり必要だなと予備の眼鏡を買いに行くことに。

 

眼鏡は、杖とかと同じなので

無くなると大変。

今回は、見つかりましたが

置いたところから落ちていて

壊れることもなく見つかったので良かったけれど

やっぱり予備は必要ですね。

 

目が見えないことに慣れているので

暗闇でも目を使わずに感覚で動きますし

手さぐりで針に糸を通します。

だから

ずっと目が良くて老眼になった夫が私を見て驚きます。

そんな感じで過ごす私が、見える人と同じように過ごせる魔法のツールが眼鏡。

 

今回、購入するタイミングに

ふと降りてきたのが

「お父さん(夫の父)に買って貰ったことにしよう」

夫の父は先月他界しました。

 

でね

眼鏡が出来た昨日

受け取りに行って

持ち帰った袋を置いていたら

学校から帰った末息子が言うんです

「箱崎(私たちの苗字)って書いてあるね」

 

うん?そうだったっけな。

○○様とか、お手紙的なものや領収書的なもの?

と、見てみると

書いてあると言うのはレンズの袋でした。

その

私が馴染んでいるというレンズの製造元の住所に「箱崎」とありました。

末息子の流れと言い

お父さんからのメッセージだな、と。

ありがとうね、お父さん。

 

我が家はステップファミリーで

夫も私も再婚。

でも夫の父は私のことを

精一杯可愛がってくれていました。

 

心が通じるって心地よいものですね。

 

敏感な自分にほとほと呆れ、疲れてしまい

なんでも大丈夫だったら良いのにと

思うこともありますが

こういう気づきがあるとなると

私は私で良かったと思うのです✨️

 

 

 

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