先祖をおもう

このブログを読んでくださっているあなたは

ご先祖のことを考えたことがありますか?

私は、一番恥ずかしいパターンかもしれなくて

「知ってるつもり」でいました。

ですが、私の知っている先祖より、実際はもっともっと沢山の「先人」に支えられ、今があることを

私たちは普段の生活では意識せずにいることが多いのではないでしょうか。

先祖を知ることがなにに繋がるか

宗教的なイメージを持ちがちですが

実は「自分自身を知る」という

シンプルなところにたどり着きました。

先祖を知ることで、今ここに立っている自分がどれだけ貴重なのかということに気付かされます。

そして、自分たちの周りに居る人たちとの出逢いも、偶然では成り立たないことだと分かってきます。

私は、1年かけて私のルーツを辿ってきました。
母方の先祖のことは、前々から少し知っていましたがお墓参りに行き、母とおばから何度も聞いた話を繰り返し聞きながらメモをとりました。

反対に父方の先祖のことは、辿れる道が途絶えがちでした。

それは、歴史的な経緯から。第二次世界大戦です。それでも、先祖の遺した足跡を辿り、歩いた道を私も自分の足で歩いてみて、感じてみました。

その時見ていた風景と目の奥にある風景が重なりました。

不思議なのですが、父に話を聞きながら道をたどったその頃に、弟も同じ様なことを聞いてきたそうです。

そして、この度、夫の先祖について知ることに。

戸籍謄本をとって、初めて知る夫の曾祖父母の名前。夫が父から聞いていた、家族の歴史。

夫の父は先日亡くなったので、もっと早くにしておけば良かった。だけど、今この時はとても大事なタイミングなんだと確信しました。

きっと、苦労もあったであろう、ご先祖さまたちが、何を思い、願っているのか。

それは、本当にシンプルなことで、こうして命が繋がって、幸せに暮らしていることそのものが、先祖の喜びであり、愛であるのだと。

宗教的な話でも不思議なことがありました。

実は、私は再婚をしたことで母方の宗派へ、先祖帰りした形になりました。

ちなみに父方と、前の結婚の時は、同じ宗派で、堅苦しくなく穏やかなイメージがあるので、ほぼ無宗派と同じ様な暮らしをしている私たちには良いのではないかとすら思っていました。

だけど、ご先祖のことを知っていく中で、私の実父が大きなヒントをつぶやくのです。

父の方の宗派が穏やかで好きだと話した時でした。
夫の実家と、私の母方の実家の宗派は「武士の多い宗派のはずだ」と。

確かに、母方の先祖は武士でした。私は歴史に詳しくありませんが、武士のお墓と、槍や刀が母の田舎にはのこっています。

(私は大名行列なのか婚礼なのかはわかりませんが、頭に残る行列の映像があるので、先祖の中に自分の魂があるのだと思います)

夫の方はわかりませんが、どちらの家も、その名を遺そうと、努力した時代がありました。よくある「長男」のこと。

時代が時代ですので、重んじられていたこと。早逝してしまったり子どもが姉妹だったり。

夫の方も子孫をのこすことが大変になった時があったようです。

長男にあたる夫の兄は20年前に亡くなっています。

約10年前、夫と私が再婚をする時に、どちらの苗字を名乗っても構わなかったのですが、夫の苗字を名乗ることが大事だと思い、そう決めました。

その流れの意味深さに、今、驚きが隠せません。

先日、曾祖父母の時代に、養子をもらってまで、名を残したかったことを知りました。

今は、武士はいません。ただ、攻撃するという存在なのではなく、精神を統一したり、礼儀作法を重んじる所などは、伝承してゆくと良いですよね。

そういえば、夫の所作の良さに魅力を感じたことがありました。私が、書道や着物に興味を持ったのも、関係があることなのかもしれません。

私の名前は「代を治める」と書きます。

息子の名前は「たすく(たすける)」という意味があります。

私たちは存在することそのものに意義があり、なにも特別なことをする訳ではありません。

供養をするというのは、私たちが元気で暮らし、時折先祖に思いを馳せ、感謝する気持ちなのだと思うのです。

それが足りなければバチが当たる訳ではなく、しなければならない感謝でもありません。

ただただ、まっすぐに、夫に出逢え、子を産み、この苗字を名乗らせて貰えていること

そのことが、私の先祖もあってこその出逢いだということ。前夫や前妻、その子らも縁あって命をさずかったこと。

空気が美味しくて、水が綺麗なこと。

森羅万象。全てに感謝することなのだと思います。

善し悪しではなく、ただ、そこにある。

先祖との繋がりは、切れるものではありませんから。ぜひ、今一度、感じてみられてはいかがでしょうか。

きっと、深い喜びの渦に包み込まれることでしょう。

スポンサーリンク
おすすめの記事