先日、母の日でしたね。世の中のお母さまたち、いつもおつかれさまです。
私も、母であり、また、母が居る立場でもあります。
値下げ札がついた母の日のプレゼント
世の中のイベントに振り回されるのは嫌だー!と「何もしない」と意気込んでいた時代もありました(笑)
最近は母の何気ないひとことから面白いプレゼントの仕方を始めました。
母の日のプレゼントには、だいたい花が多いし、花が好きな母も多いのかもしれません。
私の母も多分に漏れず、花が好き。
ある時、庭先で育てたバラの花を私に嬉しそうに見せてくれました。
その花はミニ薔薇で、小さな可愛いつぼみを沢山つけていました。
母「この薔薇お店で半分枯れかけとったんよ。植え替えて育てたらこんなに元気になったよ。」
私「へぇー!よくある売れ残りというやつよね」
母「そうなんよ。私はそういう花を見つけては、買って帰って元気に育てるのが好きなんよ」
私はこの話を聞いて私も同じことをしているなぁと思いました。
人間が勝手に売り物にして、売れ残った植物は最後に枯れて捨てられていく。
なんだかなぁ、、、
母の日に店頭に沢山並ぶお花たちは綺麗に装飾されて通常より高く売られていますよね。
母の話を聞いてから、私は母の日のお祝い事でもあえて「売れ残り」のお花たちを選んでいます。
母の日の夕方に行くと、既に値下げがされています。
まだ元気なのに、そのお花たちも母の日が過ぎればただのお花として売ってあるといいんですけど
翌日以降は、ひっそりと隅っこの方で最後の時を待っているかのような、哀愁が漂い始めます。
世の中の行事ごとのおかげで、普段なかなか言えないお礼の言葉が言えたりと、メリットも多いかもしれません。
一方、社会に踊らされている感も強く、またどうせあげるなら綺麗な花を贈りたいという心理もあるし、値下げ商品などは失礼に当たると思われることでしょう。
まぁ、私も、実母にだから出来ることだし、母の意向に沿っているから出来るのですが。
エコ、ケチ、貧乏くさい、色んな捉え方があるかもしれません。母も別にわざわざ値下げしたものを求めている訳ではないですしね(笑)
たけど、あるひとつの考え方を捉えたら、しっくりきました。それは「一期一会」だということ。花とも、一期一会。
その日その時間にその花を見て、選び、母のために持っていく。
それは、装飾された花であろうと、値下げされた花であろうと、変わりが無いのです。
数人が、同じものを見ても同じことを思わない。なにを、捉え、なにを、思い、行動するのか。
喜びが生まれ、分かち合える存在が居ることに感謝した母の日なのでした。